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【異変!小池百合子が進める都民蔑ろの都市新築開発にミツフの三文字】

今、東京都に異変が起こっている事はご存知だろうか。すでに多くの人が一連の建設工事に疑問を持っているだろう。これまで都議会においても外に出ぬよう行われていた東京の『まちづくり』は、2014年三井不動産(ミツフ)が参入して来たあたりから状況に異変。三井不動産は広大な東京都の土地に言わば寄生をし、容積率緩和を狙っている。『再開発』ではなく『開発』なのだと、小池都知事の側近で都ファ東京都議団政務調査会事務総長を行っていた小島敏郎元東京都特別顧問(75歳)は断言した。一連の開発は一体誰のためのものなのか。

市民運動家でもある実業家ロッシェル・カップ氏(60歳)は、日本でコンサルティング会社を経営しながら、代々木公園内の樹木剪定・明治神宮外苑再開発への反対運動などを行っている。2024年5月10日に行われた『都知事選2024の課題 緑・公園・環境』の市民集会で、

「今回の神宮外苑再開発のプロジェクトは、『まちづくり』という言葉が使われているけれど、実は日本語の中の言葉として私は、非常に好きじゃない言葉の一つになってしまっている。」と苦言を呈した。

「都政は何としても私達が考えるような方々に選挙に出て頂いて未来をより良くして行きたい。そう思ってこの団体Change都政市民プロジェクトを立ち上げた。」と語った。

「日本語の中の好きな言葉としてもったいないというのがあるけれど、本当に1970年の再発計画もこれから来る色々な計画も、共通点としては本当にもったいないと感じるところが多い。」

ロッシェル氏は指摘する。
「都会の公園等のスペースがある所に、何かを作りたいと思っている者に取っては格好の場所になってしまう。既にあるものを消し去り、立派な更地として、何かをここに建てようと考えている者が多い。神宮外苑のような広いスペースだと狙われやすい。他の都市公園でも同じような問題が起こっている。要するに利益事業に公園の土地を渡すことになるのだから。」

〜都市計画運用指針によれば、再開発等促進区を定める地区計画の目的は、まとまった低・未利用地などの土地を利用するために、都市のプロジェクト等を誘導することで、土地の高度利用と都市機能の増進を図る。つまり大規模公園のようなセンター・コア・エリアにおいて長期未供用の区域のある都市計画公園・緑地を含む区域を対象として、公園まちづくり制度を活用、再開発等促進区を定める地区計画の提案を民間から受け、『まちづくり』と公園整備を両立させながら、都市空間の形成など、公園機能を効果的に発現することが可能となるとしている。〜

秩父宮ラグビー場は移転され、伊藤忠ビルは容積率200%以上を占め、高さも2倍に。そのために神宮外苑の土地を利用するのだ。

外苑の土地に面する2つの高層ビルの1つはサービスアパートになるという。サービスアパートというのは、長期滞在型の高級ホテルだ。グローバル企業の社長クラスを狙ったもので、軟式野球場を取り払い会員制テニスコートにするという。つまり、東京都民のための物でなく、外賓のVIPクラスが利用するために作り変えられるというのだ。

三井不動産 取締役 専務執行役員 鈴木眞吾さん
「このすばらしい今の外苑。これを、将来にふさわしい形にさせていただいて、次の100年につないでいく。それが我々としてのこの開発における意味、大義だと思っている。」

果たして本当に開発における大義が出来るというのだろうか?

3人組ユニット、『YMO』で、世界的にテクノブームを巻き起こしたミュージシャン故坂本龍一氏も神宮外苑再開発に断固反対していた。坂本氏は亡くなる直前に小池百合子都知事に再開発反対を訴える手紙を投稿、小池都知事は私有地の民間開発であるから、開発者に言ってくれと、嘘とも取れるような返事を返したのだ。

「国民のためにあるはずの場所がそういった商業的な目的で壊れてしまう結果になって非常に残念だと思います。」ロッシェル氏は我々に投げかけ続けている。

「既存建築物を壊して新たに新築を建てる神宮外苑は都市開発ではない。新築だ。神宮外苑で金を作らなきゃいけない、つまり再開発っていうのは簡単に言えば金を生むためにやるんだ!」小島氏は5月23日の『都政の立て直し』勉強会で強調した。

勉強会での中央大学研究開発機構石川美智子教授
「(小池都知事のプレゼンに対して)グラフィックはプロのデザイナーの方を使い、世界の人を説得した。江戸時代からの図面を持って来て、床にこう、広げて、外国人等に説明、反対する人は1人も居なかった。東京は、ど真ん中に300近い大名屋敷があった。残すものは皇居、浜離宮、赤坂離宮、諸大名庭園が学校になったり病院になったりして行った。近代のインフラは大名屋敷が犠牲になっている。築地には松平定信の幻の庭園『浴恩園』の基礎が見つかって現在発掘調査中だ。これは絶対に残すべきだ。内苑は大事だから、外苑はしようがない、と思ってしまっているけど私は内苑を徹底的に調べている。内苑は明治神宮が100年前荒れ地だったと発表したが、あればかなり嘘。渋沢栄一氏らが明治天皇の為に作る内苑に一番良い土地を選んだ。荒れ地な訳がない。」

小島氏は
「神宮外苑の目的を言ったのが小池さんの5月の記者会見。それも宗教団体のためにですよ? これって憲法違反じゃないですか? 4事業者の中にJSC(日本スポーツ振興センター)が入っている国なんですよ?JSCは民間企業じゃない。これ、国、大丈夫ですか?一度最初から見直す必要がある。」と異議を唱えた。

都市開発の問題は神宮外苑に留まらず、こうした問題が85か所も計画されているという事である。

小池都政が推し進めるやり方はこうだ。初めは都市整備事業として漠然とした骨子をプレゼンして、『まちづくり』を強調する。実際に東京都のHPには、都市開発に関する資料には詳しい開発内容等は記載されていない。いざ、工事直前になり蓋を開けると、それは『後出しジャンケン!聞いていない!』という事ばかり。

小池都知事(71歳)のもと、都市開発整備事業、と言われているが、実は整備でも何でも無くその案件は新築案件が殆どだ。

120年の歴史がある日比谷公園もロッシェル氏が指摘した容積率緩和のための土地にされるのだという。明治36年に開園した日本最初の近代洋風都市公園で、かつて向かいにあった鹿鳴館や帝国ホテルとともに日本の近代化の象徴と歴史のシンボル。その帝国ホテルも145mの高層ビルに建て直される。しかも日比谷公園は周りの高層ビルのセンター・コア・エリアとなり高層ビルの容積率緩和の材料として共有される。ミッドタウン・ビルと公園の合間に渡り廊下を作る。そして『道路上空公園』とすることが発表された。前面道路に消防車などの緊急車両は配置可能なのか。そしてにれの木広場、第二花壇はすでになくなり、大噴水・小音楽堂周辺、大音楽堂(野音)、有楽町側デッキ、公会堂テニスコート、陳列場がなくなる。伐採や移植される樹木は千本に登るという。

5月12日、葛西臨海公園水族館内の、取り壊しが決まった水辺の森、淡水園に、人工で作られた水辺がようやく自然と一体化したのに、それまでそこで生命を受けていた小魚達を水槽に入れて運ぶ作業が、子供達のイベントとして行われていた。すべての生き物が救えるわけではない。併設する小さな水田も、「昔ここで田植えをした。」「私も。懐かしいよね。」と学校行事で田植えをした事を懐かしむ女性等もいた。

今回再建築が決まり、まだ、傷んでもいない噴水や淡水園等が取り壊される葛西臨海公園。

設計に携わってきた建築関係者も、『既存を活かすより解体して新築を建てるほうが簡単』という。

実は建築家の谷口吉生氏(86歳)が設計した葛西臨海公園水族館も取り壊される計画だったと後から知った。

谷口吉生氏といえば、東宮御所など有名建築を手掛けた父である故谷口吉郎と二代に渡る名建築家である。谷口吉郎氏が設計したホテルニューオークラを、息子の吉生氏がリニューアル計画を行った。

他にも、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、東京国立博物館にある法隆寺宝物館、GINZA SIX、リニューアル計画などを手掛けた世界的に活躍する建築家である。

丸いガラスドームが海の水平線に浮かび、人工池からの波のしぶきが、ドームと建物の境目を覆い、海にドームが浮かび上がって見えるという谷口氏の最高傑作と称されている建築作品だ。それをも解体する予定だったという。

「葛西臨海公園本館も壊す予定だということを、2019年夏に知った。12月『葛西臨海公園の長寿命化を考える』シンポジウムを普段はあまり行政にNO!と言わない建築家の先生方である谷口先生、慎(文彦)先生達が立ち上がり、イェール大学の教授達からも『本館を壊すな、景観の存在価値が失われる』と反対に動いて下さり、本館は残すことが出来た。それなのに、小池都知事はホテルオークラのリニューアルのオープンの時は公務を放り出して出掛けて行き、隣に谷口先生がいるのにニコニコ笑ってテープカットをした。谷口先生がどういう先生か知らないままに。(葛西臨海公園は)日テレによってレジャーランド化されようとしている。この蛮行の前に葛西臨海公園を目に焼き付けて欲しい」とは江戸川区の都議会議員上田令子氏の談だ。

玉手箱の用に隠しながら隠しながら進められてきた築地跡地再開発事業。こちらも三井不動産が介入。「読売ジャイアンツがここに本拠地を構え、ドーム球場を新たに建設する。読売も入る、朝日新聞も入る、兎に角仲間に入れてしまえばメディアは抑えられる、そういう手法を取っているのではないか。

小島氏にこの先100年後の都市のあり方について聞く。「大きな建物はこの先いらない。人口が減って半分になるのだから」
なのに、リノベーション、リフォームを推進せず、新築、それも大箱案件を有利に進める建設事業計画。そのようなシステムをこの際考え直しせないものか?誰も都民が、利用者が困っていない施設が無くなり、新しいものが建つことの疑問。流れるのは巨大な資金。東京都の財源が建設会社に、かくわからない宗教団体に、シャンパンタワーの如く上から下へと流れていくのだ。

参考サイト:
【小島敏郎 小池知事の嘘と矛盾】
葛西臨海公園はどう変わるのか?
「坂本龍一さんの遺志継ぐ」神宮外苑再開発の再考求めるロッシェル・カップさんの思い
「現状で苦情がある訳じゃないのに」神宮外苑の再開発保留の影でひっそりと進む「日比谷公園」再整備
築地跡 眠る「幻の庭園」 松平定信の「浴恩園」五輪後調査へ

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